まずは雇用創出について考えてみよう。不況によって雇用の場が縮小するから、新しい雇用を創り出そうと考えるのは、至極まっとうな考えであるが、雇用はあくまで生産の派生需要であるということを忘れてはならない。経済活動の必要性から雇用ニーズが生まれるのであって、経済の活性化を経ずに、直接に雇用を創り出そうとすれば、必ずそこには無圧が生じ、予算が非効率に消化され、さらには副作用が出てくる。このようなきわめて単純な話がなぜ理解されないのか?私は不思議でたまらない。
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たしかに戦後の混乱期などは、公共事業によって雇用の場を直接に生み出すことに合理性はあったかもしれない。しかし現在はそうではない。雇用創出の話をするには、どうしてもまずみておかなければならないものがある。戦後まだ混乱が続いていた時代にはじめられた「失業対策事業」である。