年功序列制度の存在しない日本企業の例

2011.12.31

二〇〇〇年前後の不況のピークに、若干の上積み退職金を手に企業を退職した中高年は多い。彼らの多くが、以前と同じ程度の列車に乗ることは二度とないはずだ。最後に、ある質問をぶつけてみた。もし中途採用目標数が達成できそうにない場合、中高年や派遣・フリーターなどの非正規労働者から正社員採用する予定があるのかどうか。「いや……いまのところ、それは考えていません。もし予定数が確保できなければ、派遣社員で当座はしのぎますよ。

[求人情報]
東京都(都内、23区など)の転職・求人情報検索 - 転職のリクルートエージェント
http://www.r-agent.co.jp/kensaku/kinmuchi/tokyo/

神奈川県(横浜、川崎など)の転職・求人情報検索 - 転職のリクルートエージェント
http://www.r-agent.co.jp/kensaku/kinmuchi/kanagawa/

広島県の転職・求人情報検索 - 転職のリクルートエージェント
http://www.r-agent.co.jp/kensaku/kinmuchi/hiroshima/

そのうちまた買い手市場になるでしょうから、それまでの辛抱です」「彼らを食わせるために、僕の人生があるわけじゃない」。ところで、特に明記してはいないが、いままでに“会社”と書いていた場合、特に断っていなければ「年功序列型の日本企業」のことだ。だが、日本企業といっても、実際にはいろいろなタイプがある。なかには、年功序列制度を堅持している企業であっても、実際にはレールなんて存在しない企業も多い。本項では、そんな企業の一例を紹介したい。H氏は、某ISP(インターネットサービスプロバイダー)のA社に勤める三三歳のエンジニアだ。大学卒業以来、いまの会社一筋で頑張ってきた。会社からの評価はよく、仕事内容にも満足している。昨年主任に昇格し、やりがいのある仕事を任されるようにもなった。「根が技術屋なので、キャリアだとか転職だとか、あまり意識したことはありませんでしたね。そういう意味では鈍感なサラリーマンでした」。だが、そんなH氏に変化が訪れる。きっかけは数年前、所属会社が大手企業に完全子会社化されたことだった。「もともと資本関係はあったんです。でも経営は完全に一線を引き、自由に独立してやっていた。社風なんかも別でしたね。それが一八〇度変わってしまった」変わったのは社風だけではない。もっとも重大な変化は、会社のポストに親会社から大量の人間が続々と送り込まれたことだった。これの意味することは重大だ。